東京食べ歩き。本日は創作お茶漬け専門店「だよね。」に、潜入。
お茶漬けと言う業態には前々から興味を持っていました。何故なら、馴染みが深いメニューだし、日本人なら好きな人も多いだろうと思うからです。
これまで専門店でお茶漬けを食べる機会がありませんでしたが、本日やっと来店することができました。
今回のミッションは…お茶漬けの可能性を探るです。
Contents
六本木でお茶漬け
眠らない街・六本木の一角にあるこちらのお店は、12席がやっと確保出来るほどの狭さです。平日は11時半~24時、週末は11時半~翌7時と、この街ならではの営業時間です。
六本木であれば平日でも翌7時まで営業しても需要がありそうですが…。人材不足なのか、集客しきれないのか、その理由を知りたいところです。
来店日は日曜日の昼12時。予約をしていなかったので、入店できるのか不安でしたが運良く一席空いていました。
店内は本当に狭く、カウンターの一番奥に案内された僕は、カウンターに座っているお客様の後ろを全員に体をぶつけながら、『すみません』と謝りながらも、やっとの思いで着席。
L字型のカウンターに客12人と、厨房内にスタッフ3人。店内の圧迫感は凄いです(笑)
「おこげ」の重要性
お茶漬け専門店だけあって、ラインナップも豊富です。和牛の炙り茶漬け、濃厚鶏白湯茶漬け、四川風坦々茶漬けなど、どれも美味しそうで悩んでしまいます。
このメニュー選びを悩ませるのも次回の来店動機に繋がります。
今回食べて美味しければ、次来たときはあれを食べようとか、トッピングにあれを入れてみたいとか、このワクワクが来店促進に繋がります。今回僕は『旨辛豚の自家製ラー油の茶漬け』を注文しました。
オーダーが入ると、まずはお米を入れる石鍋をコンロで熱する。すると煙が上がってくるので、そこに油を塗る。そして、そこに白米を入れることによって『おこげ』が出来上がります。
さすがお茶漬け専門店。この一手間が感動に繋がります。
白米に具材を載せ、出汁を添えると、あっという間に完成。オペレーションがスムーズでとても魅力的です。目の前に運ばれたお茶漬けは、出汁の香りと、おこげの香りでヨダレを誘います。
食べ方がカウンターに書いてあって、
- まずは出汁を味わう
- ご飯を味わう
- ご飯に出汁をかけて、お茶漬けを味わう
1つのメニューで、3つの味を楽しめお得感があります。
出汁は、海を感じれるほど旨味がしっかりあり、飲みだしたら誰かが止めてくれるまで止まりません。
そして、ご飯はなんといってもおこげがいい。香りと食感共にイメージしていた味のワンランク上をいってくれます。
そこに出汁をかけると、どんどん喉の奥に消えていく。食べ物なのか飲み物なのかわからないほどのスピードで、口の中にお茶漬けが運び込まれていきます。
お茶漬けは、日本人ならほとんどの人が馴染みがあり、味もイメージ出来てしまいます。だからこそ、その想像の味の上を行かない限り、需要は薄れるでしょう。
しかし発想を変えると、想像の上を行くことが出来るのであれば、誰もが好きな馴染みのあるお茶漬けを特別なものにすることが出来るので、需要の幅は大いに広がります。
お茶漬けを昼、夜共にメインで持ってくる文化はまだイメージしにくい所があります。ラーメンと比べるとどうしても負けてしまう所もある。
しかし馴染みがない業態の店舗であっても、馴染みのあるメニューではあるので可能性は感じることができます。
テイクアウトも可能
こちらのお店はこの狭い店内でも売上を確保する為に、テイクアウトがありました。このテイクアウトは、買い物、仕事帰りでの需要はとてもありそうです。そのテイクアウトをどのような形で提供しているのか見たくて、帰り際に注文してみました。
器にご飯と具材をのせ、蓋をする。出汁は、粉末を入れお湯を注いで蓋をする。それを袋に入れ、出来上がり。と、3分あれば準備できとても効率が良い。
持ち帰りに時間がかかる場合は、出汁にお湯は入れず、食べるタイミングでお湯を注げばいいようになっています。テイクアウトに『おこげ』がついてないのががっかりですが、まあ仕方ないでしょう。
このテイクアウトを食べてみて、如何に『おこげ』が重要で、香りと食感がプラスされると、どれだけクオリティが上がるかの再確認できました。
まとめ
今回の学びは、
- 馴染み深いメニューは、味もイメージしやすいが、その期待を上回れば需要の幅は大いに広がる
- 専門店をもっとアピールし、「これを食べるならこの店」を作り上げる。その為にも、昼、夜、テイクアウトと、色々な利用動機を提案する
- 狭い店舗でも出来る売上アップの方法を探る
- お茶漬けをするなら、石鍋は大きな魅力を生む
大変勉強になりました!
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